非接触ICカードでのカードとリーダライタの関係
スライドで触れたのですが、日本のおサイフケータイがカードモードで、NFCなNexus Sがリーダライタになっていることって何が問題なのか、もう少し補足しておきましょう。
まず、非接触ICカードの仕組みってのがこんな感じです。
リーダライタから搬送波(電波)が飛んで、カードはそれから起電力を得て動作します。リーダライタはカードが圏内に入ったことを認識して、コマンドをカードに送り、カードはそのコマンドに対応した処理を行って、レスポンスを返します。
おサイフケータイはこんな感じです。
搬送波からの電力では動作していないかも。多少は使ってると思いますが端末の電力が主体で動作しているんじゃないかな。リーダライタがカードを認識してコマンド・レスポンスをやり取りするのは同じです。
で、Nexus Sはこんな感じなので、日本のおサイフケータイの仕組みとは合いません。
非接触ICカードの規格上、リーダライタはリーダライタ相手に通信しません(できません)。
NFCにはアクティブモードといって、両方が搬送波を出して通信するモードがあるのですが、現在日本で普及しているリーダライタ(改札機など)がそれに対応しているかどうか、リーダライタモードと共存できるのかなどについてまではよく知りません。詳しい人、教えてください。
ということで、GingerbreadでNFC対応だ!ってのは日本のおサイフケータイとどうやって共存していくのかが私にはまだよくわかりません。たぶん端末開発している人たちや、フェリカな人たちなんかがいろいろ頑張っているんじゃないかと思いますが。